論説・コラム

回転窓/入管法改正案審議の行方は [2018年11月13日1面]

 外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法(入管法)改正案がきょうの衆院本会議で審議入りする。与党は「移民」という言葉に敏感に反応し、政府も「移民政策ではない」とするが、日本の入国管理政策の大転換となるだけに審議の行方から目が離せない▼2日に閣議決定した入管法改正案は、新たな在留資格の創設を打ち出した。特定技能1号と同2号の二つ。在留期間が通算5年の特定技能1号は「相当程度の知識または経験を要...続きを読む

回転窓/衛生問題を考える空間 [2018年11月12日1面]

 10年以上使っていた自宅の温水洗浄便座を買い替えようと先日、家電量販店を訪ねた▼店内に並ぶ製品は多彩な機能を搭載し、デザインも洗練されていてどれを選んでよいのか迷ってしまうほど。懐具合と相談しながら機能も吟味し、新しい製品を購入した。業界団体の日本レストルーム工業会によると、水回りという過酷な環境で使う家電製品なのである程度の使用年数に達したら点検や交換を、と推奨している▼今や旅客機のトイレにも...続きを読む

回転窓/働き方改革に思うこと [2018年11月9日1面]

 「求人票に週休2日と書いたら、これまで見向きもされなかった高校生から応募があった」と、専門工事会社の経営者に聞いた▼国家公務員の完全週休2日制が導入されたのは1992年5月1日。一年を通じて毎週2日の休みがある働き方は民間でも多くが採用しているものの、現場作業が伴う建設業界ではまだ道半ばの状況にある▼時間外労働も働き方改革法によって近い将来、様変わりするだろう。5年間の猶予期間があるとはいえ、建...続きを読む

シリーズ・国のかたちを考える2018/兵庫県豊岡市長・中貝宗治氏 [2018年11月8日1面]

 ◇目指すのは「小さな世界都市」
 私たちが目指す都市像は、小さな世界都市「ローカル&グローバルシティ」だ。大都市が偉く、人口規模の小さなまちは偉くないといった価値観を壊すため、小さなを「ローカル」と訳し、豊岡に深く根差しながらも世界で輝く。そして「小さくてもいいのだ」という、堂々とした態度のまちにしたいと考えている。
 取り組みの柱はコウノトリの野生復帰をシンボルにしたまちづくりだ。「コウノ...続きを読む

回転窓/技術革新と規制のバランス [2018年11月8日1面]

 技術革新を進めようとする場合、規制の在り方が常に問われる。規制が強すぎるあまり、産業の発展を遅らせる原因になることもある▼興味深い一例に、19世紀後半に英国で施行された「赤旗法」がある。同法では、歩行者や馬車の安全を確保するため、赤旗を持った者が自動車の前方で先導し、危険物の接近を知らせなければならないとされた。これがスピードを要求される自動車産業の発展を遅らせたともいわれる▼現在の自動車産業が...続きを読む

回転窓/野菜価格の高騰と個人消費 [2018年11月7日1面]

 きょう7日は「立冬」。ここ数日は比較的暖かな朝を迎えているが、首都圏でももうすぐ、コートを着て通勤する人の姿が目立つようになるだろう▼暦の上で冬が始まるこの日を、食品メーカーのヤマキが「鍋の日」、日本畜産副産物協会が「もつ鍋の日」にそれぞれ制定している。〈11(いい)7(な)べ〉という語呂合わせもいい▼鍋の具材で主役は何といっても肉や魚介だが、それらを引き立てる野菜をむしろ楽しみに食する方も少な...続きを読む

回転窓/インバウンドと社名変更の関係 [2018年11月6日1面]

 自然災害が相次いだこともあり、今年9月の訪日外客数は前年同月比で5・3%減(日本政府観光局調べ)となった。ただ1~9月の累計は2300万人を大きく超え、その数は順調に増加を続けている▼政府は訪日外国人旅行者(インバウンド)の人数を東京五輪・パラリンピックが開かれる20年に4千万人、30年までに6千万人にする目標を定める▼アジアや欧米などさまざまな地域から訪日客をいかに増やすか。今や行政も民間も今...続きを読む

回転窓/季節の変わり目、運動で健やかに [2018年11月5日1面]

 「ジャンプして手拍子に合わせて着地だよ、パンッ♪パンッ♪パンッ♪」。近所の少年サッカーチームの練習場から元気な声が聞こえてくるようになった。サッカー経験者でもあるダンススクールの先生がボランティアで指導していると聞いた▼リズムに合わせて体を動かすと、子供は脳と体の発育が特に促されるという。世界トップのサッカー選手は独特のリズムを刻んでドリブルしているそうで、「ダンスでサッカーうまくなるの?」と疑...続きを読む

回転窓/暮らしの安全・安心を守る [2018年11月2日1面]

 国が2019年度予算編成で公共事業関連交付金の一部を補助金に転換する検討に入った。相次ぐ自然災害を踏まえ、現行制度のままでは河川整備などの災害対応が迅速に進まないと判断したためだ▼災害対応に使われるのが「防災・安全交付金」。地域の防災力向上を図る予算として12年度に創設された。当時の予算規模は5498億円。だが、災害の頻発による被害の増大で17年度は1兆1100億円と倍増した▼交付金は地方自治体...続きを読む

回転窓/活字の伝達力 [2018年11月1日1面]

 宮崎県小林市が先月、「シムシティ課」と名付けた新組織を立ち上げた。スマホ用アプリ「シムシティ ビルドイット」(エレクトロニック・アーツ)を活用しながら、地元の高校生らとのワークショップを開催。若い世代をターゲットに、街づくりへの関心を高める狙いがあるそうだ▼ゲームで実際の小林市の街を再現し、各自が描く理想の姿を具現化する。遊び心を持ちながら高校生と市役所の職員が街を作り上げていくのは、アイデアに...続きを読む

回転窓/川の歴史伝える童歌と絵馬 [2018年10月31日1面]

 〈…ここはどこよと船頭さんに聞けば ここは危ない天神が滝よ いうと間もなくお舟は割れて 姉は流れる妹は沈む〉。山梨県にこうした童歌が伝わると、関東地方整備局甲府河川国道事務所のホームページで知った▼日本三大急流の一つ富士川で、舟運の難所であった「天神の滝」。水面に突き出た巨岩の下流が滝のようになっていたようで、先の童歌は姉妹が舟とともに沈んだ悲しい出来事を歌ったものという▼神社や寺に奉納された絵...続きを読む

回転窓/慣用句と意思疎通 [2018年10月30日1面]

 檄(げき)を飛ばすという慣用句を「元気のない者に刺激を与えて活気づける」の意味で使っている人が多いが、本来は「自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求める」ときに使うのが正しい用法だ▼会話や文章で定型句として用いられる慣用句。記事でも端的に言いたいことを伝えたいときや文章にメリハリを付けたいときなどに多用しているが、受け手側が本来の意味で理解していなかったら意思疎通は図られない▼「檄を飛ばす...続きを読む

回転窓/建築家の意思と姿勢を引き継ぐ [2018年10月29日1面]

 こんな学校に通いたかった。建築家の小嶋一浩氏(1958年12月~2016年10月)が手掛けた数多くの教育施設を見るたびにこう思う。子どもたちがめいっぱい建築を楽しみ、自由活発に学び・遊ぶ姿に心打たれる▼建築家として、また教育者として、社会に問題を提示し、人が主役となる建築を目指した小嶋氏。57歳という早過ぎる別れだったが、学校建築を語る上で常に参照され、語り継がれる建築を残した▼その功績を記念し...続きを読む

中央大学学生ボラ団体/「防災百人一首」作成/楽しみながら意識向上を [2018年10月26日1面]

 中央大学の学生が参加するボランティア団体「チーム防災」は、災害から身を守るための知恵を盛り込んだかるた「防災百人一首」を作った。かるた形式にすることで、子どもたちが楽しみながら防災意識の大切さを身近に感じてもらう狙いだ。21日に東京都日野市で開かれた交流イベント「まちづくり市民フェア2018」でお披露目され、元気に札を取る地元の子どもたちの姿が見られた=写真。
 防災百人一首は読み札と取り札2...続きを読む

回転窓/職人育成にもっと光を [2018年10月26日1面]

 石井啓一国土交通相が先日、群馬県沼田市の廃校を利用して職人育成を行う利根沼田テクノアカデミーを視察し、「廃校を実にうまく活用している」と感心していたそうだ▼16年4月に開校してから初めての大臣視察。板金工事業を営む桑原敏彦校長が職人育成という自社の取り組みを広げ、他職種の仲間と一緒に立ち上げたアカデミーは、入職したての若者を集中的に鍛え上げる活動として注目されている▼職人育成の動きは各地で見られ...続きを読む
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 途上国や新興国で日本の民間企業が行うイ...続きを読む
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